たつみの自習室

2013年5月25日 土曜日

就業規則 休憩時間

こんにちは。江東区のたつみ社会保険労務士事務所代表、水本です。

例えば診療所の場合、その多くでは、多少の前後はありますが、以下のような診療時間を設定しています。

午前の診療時間: 午前9時~午後12時30分
午後の診療時間: 午後3時~午後6時

こうした勤務体制においては、午前と午後の診療時間の間に2~3時間あり、この時間は診療所内で診療はしないものの、院長が往診に出かけたり、製薬会社や清掃会社などが来て、職員がその対応をする場合があります。

往診の場合、同行する看護師は業務そのものですから労働時間としてカウントしますが、同行せず、院内に残ってテレビを見たり雑誌を読んだりしながら製薬会社や清掃会社の人が来たら対応するという場合は労働時間としてカウントしなければならないでしょうか。それとも休憩時間でしょうか。

答えは、労働時間です。

その時間中に業者が来たら診療所の者として対応しなければならず、院長には後で当然報告しなければならないでしょう。逆に、業者が来ても放ったらかしにして院長にも報告もしなかったら、院長からきちんと対応して報告しなさいと注意指導されるでしょう。

つまり、この時間は業務の待機時間であって、経営者(院長)の指揮命令下に置かれている状態と考えられます。拘束されている時間なのです。

休憩時間とは、労働者が労働から離れることを権利として保障されている時間を意味しています。当番で、電話がかかってきたら対応する昼休みも休憩時間ではありません。

休憩時間の意味を誤解していると、休憩時間を与えずに働かせたとか、労働時間に対して賃金を正しく支払わなかったとかいうトラブルにつながり、法的な判断の場に出ると、院長が負けることになります。


投稿者 たつみ社会保険労務士事務所 水本智

たつみ社会保険労務士事務所03-6317-8365