たつみの自習室

2013年8月19日 月曜日

能力不足の派遣社員

こんにちは。江東区のたつみ社会保険労務士事務所代表、水本です。

来てもらった派遣社員の出来が悪くて困ってしまったという場合、どうしましょうか。

派遣先の上役(指揮命令する人)がその派遣社員に「君にはもう来てもらわなくて結構(つまり、クビ)だ。」と言ってもいいでしょうか。

それはダメですね。

派遣先が派遣社員にできることは業務の指示であり命令です。

雇用に関わることを言う立場にはありません。つまり、派遣先が派遣社員を辞めさせることはできません。

その派遣社員を雇用しているのは派遣元ですから、派遣先は派遣元にクレームをつけるのが筋です。

派遣先は派遣元のお客さんですから、派遣元としてはそのクレームに対応していかなければなりませんね。

派遣元はその派遣社員とよく話して、派遣先が求める仕事のレベルを理解させ、期待に応えられるように努力を促します。

で、派遣先にも何とか引き続きその人を使ってもらうようにお願いします。

でも、やっぱり改善せず、進歩せず、どうしても使えないとなったら、人員交替しかないでしょうか。

派遣元としては困ってしまいますね。

派遣先には適任と思われる優秀な人を新たに派遣し、使えないと判断された派遣社員は引き揚げることになります。

派遣元はこの引き揚げ者と有期雇用契約中ですから、それっきり放ったらかしにするわけにはいきません。

どこか別の派遣先で仕事をして稼いでもらわなければなりません。

そうでなければ、会社都合で休業させることになります。

休業手当を支払わなければならないということです。

休業手当は平均賃金の60%です。

でも、派遣先でケチがついた人はなかなか他の会社に派遣しにくいでしょう。

デキナイ人であることが分かってしまったわけですから。

派遣元としては大変困った事態ですね。

クレームが出た例の派遣先には確実により有能な人材を送り込んでちゃんと仕事をしてもらって信頼を回復しなければならないし、引き揚げ者には別の仕事がなくてもそれなりの給料を支払わなければならないのです。

派遣会社は人が命ですね。


投稿者 たつみ社会保険労務士事務所 水本智

たつみ社会保険労務士事務所03-6317-8365