12次防 介護施設
こんにちは。江東区のたつみ社会保険労務士事務所代表、水本です。
第12次労働災害防止計画(12次防)では、介護施設における労働災害による休業4日以上の死傷者の数を、平成24年と比較して平成29年までに、10%以上減少させるという目標を立てています。
社会の高齢化が急激に進む中、医療や介護にお世話になる人が増えてきており、そうした産業に従事する労働者も増え、労働災害も増えてきています。
かつて労災事故の多かった建設業や製造業では機械設備の改善や特定の作業、場所に着目した労災防止対策がとられていましたが、介護現場では労働者が滑ったりつまずいたりして起こる転倒災害、人を持ち上げたりして起こる腰痛災害が多くを占めており、こうした災害を防ぐには労働者個人の行動に着目する必要があると考えられています。
そこで、自治体が行う介護事業者向けの研修会や指導を通して、労働者に対する安全衛生教育の徹底、4S(整理・整頓・清掃・清潔)の徹底による転倒災害の防止を掲げています。
腰痛については、介護機器の導入も進めますが、健康診断の普及・徹底を指導し、専門家を活用して、腰痛を起こさない移動・移乗介助法を訪問指導するといった対策を考えています。
また、よい事例や情報を集め、マニュアル等を見直し、指導に活用することとしています。
介護事業者の方はこうした重点対策に沿う形で防災活動を進めていくとよいということになります。