就業規則 服務の基本②
こんにちは。江東区のたつみ社会保険労務士事務所代表、水本です。
就業規則では、服務規律を具体的に項目として規定する前に、まず、服務の基本原則を置きます。大体、以下の内容になると思います。
第一に、組織(例えば病院)の一員として自覚、責任をもってください。自分の業務に真剣に取り組んでください。
第二に、業務上の指揮命令に従ってください。お互いに協力して、効率よく仕事をしてください。病院の発展に貢献してください。
第三に、就業規則その他の諸規程に従ってください。職場の秩序を維持し、職場環境を健全に保つために協力してください。
そして、それに引き続く具体的な内容は、大体以下の3つに分けられるかと思います。
①就業について
自分の仕事に専念しなさいとか、華美な服装はだめだとか、セクハラ・パワハラはだめだとかいうことです。
②施設管理について
職場にある設備、機械器具、備品を大切に取り扱いなさいといったことです。
③業務外の活動について
秘密を漏らしてはいけないとか、兼業を認めないとか、無許可で職場内で宗教活動をしてはいけないとかいうことです。
ところで、最近はネット上に、上司を実名で誹謗中傷する文章を投稿したり、開発途中の技術情報を書き込んで自分の情報価値を上げようとしたりする問題行動が増えているようです。
困ったことに、ネットに不適切情報を流した本人には罪の意識がない場合が多いようで、社会道徳や法令遵守の意識を植え付ける社員教育プログラムが必要になってきていると感じます。
こういったことは仕事をする上での心がけとか常識として持っていてほしい事柄ですから、服務規定という見える形で職員に示し、定期的な研修に落とし込んでいくとよいのではないかと思います。