ディーセントワーク
こんにちは。江東区のたつみ社会保険労務士事務所代表、水本です。
ディーセントワークということばを聞いたことがあるでしょうか。
decent を英和辞典で調べてみると、きちんとした、見苦しくない~(服装や住居)、礼を失しない、道徳にかなった~(言葉や態度)、人並みの、一定水準の~(収入や社会的地位)といった意味の形容詞のようです。
日本ではディーセントワークは「働きがいのある人間らしい仕事」と意訳されます。
この言葉は、国際労働機関(ILO)で1999年に当時の事務総長の演説で表明された、ILOの21世紀の活動の最重要目標を表すキーワードと言われています。
多くの企業にとって労働関係の法令を守ろうとする動機は、行政罰を受けないこと、あるいはマスコミなどで報道されて社会的制裁を受けないことだったりしないでしょうか。
守らなければ罰金を取られる、公表される、信用が落ちる、取引先が逃げる、売上が下がる、収益が悪化する。だから法律は守らないとしょうがない。そんな認識はないでしょうか。
そうではなく、労働法令は労働者を保護する最低限のラインであって、それを守ることは労働者が安全に安心して働けることであって、それがディーセントワーク実現への第一歩だということだと思います。