12次防 第12次労働災害防止計画
こんにちは。江東区のたつみ社会保険労務士事務所代表、水本です。
厚生労働省は平成25年2月25日付で第12次労働災害防止計画(12次防)を発表しました。
労働災害防止計画は昭和33年から11次にわたって策定され、行政、専門家、関係業界の努力により、労働災害が大幅に減少してきました。
それでもまだ仕事中の事故や急性中毒などで命を落とす人が年間1,000人を超えています。
そのうち注目すべきは過重労働が原因とみられる脳・心臓疾患による死亡(いわゆる過労死)、仕事による強いストレスから精神障害を来たして自殺したと労災認定された人が、合わせて200人近くに上ることです。
また、業務上のケガや病気で4日以上仕事を休んだ人は年間11万人に達しています。
こういった数字を見ていると、やはり国の政策として労災防止対策を進めていかなければならないことが分かります。
12次防は平成25年度を初年度として5年間にわたって国が重点的に取り組んでいく労災防止計画です。
これを丁寧に見ていくことで、労働局・監督署がどういう観点で企業を調査・指導していこうとするかが分かってきます。